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退職教師の日本史授業

パワーポイントを用いて作った教材(主に日本史)を紹介します。その他、退職後の生活あれこれも。

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弥次さん喜多さんはあやしい関係 

 化政文化、続きまして今日は「東海道中膝栗毛」のお話です。これもみなさんご存じのものではありますが、あらすじから。

 江戸は神田八丁堀に住んで漆器の絵付けをしながら気楽な毎日をおくっていた栃面屋弥次郎兵衛は、江戸っ子を自称していますが、もともとは駿河の生まれ。旅役者の鼻之助、今は実名の喜多八で手代奉公をしている男とこの弥次郎兵衛はあやしい関係で結ばれています。喜多八が奉公先の女中としでかした不始末がもつれ二人は江戸にいにくくなり、この際運直しとして伊勢参宮を志しました。酒屋・米屋の借金もそのままに、道連れの少年をからかったつもりがからかわれて、その日の泊まりは戸塚でした。宿場名物の大睾丸の乞食を得意の狂歌に詠み、翌日は小田原泊まり。宿の五右衛門風呂を下駄で踏み抜くという大失敗をやらかした喜多八、これを皮切りに、二人は競争するように失敗を繰り返していきます。箱根路を三島に下る途中、連れになった男は胡麻の蠅、同宿した三島で路用金を盗まれて大弱り。しかし、楽天家の二人は蒲原の木賃宿で巡礼娘に夜這いをかけます。府中にたどりつき、知人から金を借りた二人はこわいもの知らずにさっそく安倍川の遊郭に繰り出しました。塩井川ではだましたつもりの座頭に川へ放り出され、赤坂では狐に化かされて散々な目にあいます。たどりついた宇治山田では自分の宿を忘れ、伏見からの三十石船で大坂へ出るつもりが間違って京へ戻り、大原女に梯子を買わされます。大坂ではまたもや路用を使い果たしますが、土地の豪商河内屋四郎兵衛に救われます。

 東海道中膝栗毛は好評をはくし、この後「続膝栗毛」が書き継がれ、旅は金毘羅宮・宮島、木曽街道・善光寺、草津を経て江戸へと書き継がれます。21年間書き継がれました。

 東海道中膝栗毛は二人が旅をする中で、滑稽・遊び・ナンセンスなどを生みますが、これは目新しいものではありません。しかし、近代にも通じる新しさももっているといわれます。ひとつは性的人間の創造ということだそうです。二人は男色の関係、また旅先でも二人は好色な行動をします。古典の世界には光源氏や在原業平のような男性もいますが、彼らの性的行動から精神性を抜き取り、性欲の充足のみにがんばる人物に仕立てたのが弥次さん喜多さんのようです。このへんがこの作品の新しい味だとか。

 膝栗毛は子どもの頃から目にしてきた本ですが、二人が男色の関係であるとか、精神性を抜きにした性欲の充足であるとか、見方を変えると、膝栗毛もちがって見えてきます。



本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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「識字率」の高さ!

化政文化の主な文学作品というのを今、高等学校の日本史の教科書(山川出版社)で見てみました。じつにいろいろな分野で多くの作品が読まれていたのでしょうね。
⇒ 高校時代は、本の名前と作者を暗記することに、一生懸命になっていたように思います

「出版技術」が高かったということや、当時の日本人の「識字率」が非常に高かったという話はよく聞きます。

「識字率」については、世界一だったというようなことが書いてある本もたくさん見受けました。

化政文化については、もちろん江戸を中心に町人文化が最盛期を迎えたものでしょうが、江戸の文化が地方・各地に広まったようですね。

鹿児島のタク #kp4afR76 | URL | 2014/01/30 05:21 * edit *

6年生の時に、図書室へ大量の新規購入がありました
中に厚い装丁本があり、東海道中膝栗毛でした
すぐさま借りて、夢中で読んだ記憶があります

口語訳であることはもちろんですが
おそらくは小中学生を対象にした編集で
ご指摘のカラーを読み取れないまま、過ごしておりました

興味が出てきております

FREUDE #6AWUBD.o | URL | 2014/01/30 08:00 * edit *

ちは(´∀`)
東海道中膝栗毛。。こんなに詳しく知ったのは
初めてかも??です(*^_^*)
二人の珍道中は有名ですが、その二人が怪しい関係だったとは(^_^;)。。
でも、元より元気で楽天家の二人が、数々の失敗や痛い目に会いながらも、それでも道中を続けるのが楽しく、
元気が貰えますよね(*^_^*)。
膝栗毛・・一度ちゃんと読んでみたいと思いました。
物語ってそうですが。。視点を変えると、色んな読み方が出来て楽しいですよね。
テレビでも。。そのように違う視点での歴史のはなしなどが結構楽しかったりします。
例えば・・赤穂浪士の話なども、以前、吉良さんは本当はいい人。。バージョンでやってたり(*^_^*)ね。
☆☆~☆☆

TOMOママ #M8dLFX8E | URL | 2014/01/30 09:37 * edit *

こんにちは
弥次喜多道中は、厄払いのお伊勢さん参り・・と言った感じで
受け取っていましたが、こんな解釈もあるんですね。
性的なものは、あまり表に出さずオブラートに包んでおくほうが
精神的にも健全なような気がします。作者の意図はよく分かりませんが、性的な要素を表に出すと庶民の奇想天外な面白さ、明るさがなくなってしまうような気がします。
平清盛のドラマも後味の悪いものであり、NHKの「注文の多い料理店」(宮沢賢治)もひどいものです。
http://www.youtube.com/watch?v=AgpUDKigOlM

http://video.search.yahoo.co.jp/search?p=%E6%B3%A8%E6%96%87%E3%81%AE%E5%A4%9A%E3%81%84%E6%96%99%E7%90%86%E5%BA%97&tid=3a7b8e0e400c11025c12821a225dba5b&ei=UTF-8&rkf=2
日本文化を貶めるような力が働いているような気もします。
考えすぎかも知れませんが・・・

jsk #gk2i27Ik | URL | 2014/01/30 10:07 * edit *

YUMIさん

性的な面が全面に現れていたのはもともと
おとなの読み物としての位置づけだったからでしょうか。

興味深いのは、同性愛という設定です。
それが珍しいからなのか珍しくないからなのか。
しかし同性愛は、古今東西、文化としてはけっして無視できないものですね。「こころ」の中の先生も同性愛者だという指摘があってそれはそれで、納得できることのように思います。

子どものころに読んだ印象で言えば、弥次喜多双方の性格付けもおもしろいでしたが、どんな登場人物にもしっかりとした肉付けがあって、江戸時代の風俗、空気をしっかりと感じ取れたことです。うーん、超える作品にはまだ出会わないですね。読み直したくなりました。

takae h #A5.soH/6 | URL | 2014/01/30 13:15 * edit *

鹿児島のタクさんへ

e-69鹿児島のタクさん、こんにちは。
本当に化政文化では面白い文学作品がたくさんあるのですよ。
私も高校時代は、本の名前と作者を暗記することで手いっぱい。
教師になってからだって、それぞれの作品に触れることは無理です。
今回こうやって調べなおして、面白さに気がつきました。

当時の日本人の識字率は高かったようですね。
その辺は後日寺子屋を扱ってみたいと思っています。

YUMI #- | URL | 2014/01/30 14:17 * edit *

FREUDEさんへ

e-69FREUDEさん、こんにちは。
私も読んだのは小学生の時だと思います。
ですから、今回書いたようなことを思って読んだはずがなく、これは今回調べなおしてみてはじめて知りました。
私も読みなおしてみたと思っています。

YUMI #- | URL | 2014/01/30 14:19 * edit *

TOMOママさんへ

e-69TOMOママさん、こんにちは。
私も東海道中膝栗毛、こんなに詳しく知ったのははじめてです(>_<)
以前は滑稽なところしか覚えていなかった。
私もね、がぜん読み返してみたいと思っているのですよ。
歴史は視点をかえてみなければいけないと思っていますが、文学作品もですね。

YUMI #- | URL | 2014/01/30 14:23 * edit *

jskさんへ

e-69jskさん、こんにちは。
私もこういう解釈があるとは今回初めて知りました。
二人が男色の関係にありというのは、たしかに膝栗毛の説明文には書いてありますけどね…
これは歴史の先生の説なので、深い意図はないと思いますが。

NHKの「注文の多い料理店」、知りませんでした。
見せていただきましたが、ひどいものですね。
いくら解釈の仕様は多様だとは言っても。

YUMI #- | URL | 2014/01/30 14:31 * edit *

takae hさんへ

e-69takae hさん、こんにちは。
弥次喜多が男色の関係にあったのは、膝栗毛の説明文に書かれていますね。
当時そうした関係はけっして珍しいものではなかったと思います。
陰間なんて言われてますからね。
日本は歴史的に見ても男色は珍しくはないですね。
江戸時代にも雨月物語や好色一代男でも扱われているようです。

子どもの頃に詠んだだけという作品けっこうあります。
読み返してみると意外な発見があるかもです。
私も膝栗毛、よみなおしてみたいです。

YUMI #- | URL | 2014/01/30 14:42 * edit *

YUMIさんこんにちは~~♪
先入観って恐いですね~
私も滑稽な道中記としか思っていませんでした。
歴史の表裏と同じように文学も作者の狙いを調べないといけませんね^^
ひとつ教えられました(*^^)

まり姫 #8m8hig/. | URL | 2014/01/30 17:29 * edit *

こんばんは!
そうだったのですね~
全然知らずに親しんでいた気がします。
年齢を重ねると、いろいろ不都合もありますが、
若い人には分からない、人の感情のひだもわかり、
こうした物語も二度楽しめる、
そう考えると、悪いものではありませんね~

Harvest Moon #- | URL | 2014/01/30 17:34 * edit *

こんばんは!

>彼らの性的行動から精神性を抜き取り、性欲の充足のみにがんばる人物に仕立てたのが弥次さん喜多さんのようです。
>このへんがこの作品の新しい味だとか。
**はじめて知りました。
でも、お二人の名前は知っていても、
実は、内容は、洒脱な軽いノリの物語かと思っていましたが・・・。

でも、あらすじを読んでいて、おかしくて、クスリと笑いました。
江戸文化も熟成期を迎えてきたのでしょうね。
川柳の世界とも通じるような気がしますが・・・。

梅サクラ #zwRScLrQ | URL | 2014/01/30 18:45 * edit *

ayaさんへ

e-69ayaさん、こんばんは。
まあほとんどの人が滑稽な物語として読んでいますよね。
もちろん私も。
これだけに限らず、子どものころ、若いころに詠んだものを読み返してみるのもおもしろいなと思いました。

YUMI #- | URL | 2014/01/30 19:25 * edit *

梅サクラさんへ

e-69梅サクラさん、こんばんは。
私も滑稽な物語だと思っていたのですよ。
今回調べてこういう説もあると知り、びっくりでした。
化政期、文化の熟成期ですね。
川柳もそうですが、物語も面白いものがたくさん出た時期です。

YUMI #- | URL | 2014/01/30 19:28 * edit *

まり姫さんへ

e-69まり姫さん、こんばんは。
私もね、今回調べてはじめて知りました。
歴史は俯瞰的にみるべきだと思ってきましたが、本当に文学も視点をかえてみないといけないですね。目から鱗でした。
コメレスの順番逆になってしまいました。
すみません。

YUMI #- | URL | 2014/01/30 20:22 * edit *

小学生の時に
堅い表紙が剥がれるほど読んだのが
「東海道中膝栗毛」
「トムソーヤーの冒険」
「ハックルベリーの冒険」の三冊でした。

子供向けに訳された本ですので
同性愛を感じることはありませんでしたが
私を「旅好き」にするには
大きく影響を与えてくれました。

応援ぽち

よっちん #aIcUnOeo | URL | 2014/01/30 20:42 * edit *

よっちんさんへ

e-69よっちんさん、こんばんは。
よっちんさんを旅好きにした本ですか。
それは意義が大きいですね。
でも、子どもの頃にこれを読んで旅好きになった人多いかも。

YUMI #- | URL | 2014/01/30 20:51 * edit *

ええ〜っ、そうだったのですか。
小学生の頃、マンガ化されたのを読んでずいぶんおもしろかったのですが、そりゃあ、小学生向けのマンガではそんな話は出てこないですね。
いま読むとしたら、何がよいのでしょうか。

ディック #- | URL | 2014/01/30 21:19 * edit *

ディックさんへ

e-69ディックさん、おはよう(*^^*)
私も今回調べなおしてはじめて知りました。
私も読み直してみたいと思っているので、調べてみますね。

YUMI #- | URL | 2014/01/31 06:43 * edit *

こんにちは。1日遅れのコメですみません。

そうですね、「膝栗毛」の男色の話は岩波文庫などのオリジナルに近いものを読んだ人でないと知らないだろうと思います。小田原宿の五右衛門風呂のエピソードは有名でしょうが、大抵そういう部分をダイジェストしたものですよね。
その意味では当時のユーモアの「ツボ」は今とは大分違う側面があったということになるでしょうね。

kanageohis1964 #- | URL | 2014/01/31 08:35 * edit *

kanageohis1964 さんへ

e-69kanageohis1964 さん、こんにちは。
恥ずかしながら、私もなんとなく知ってはいましたが、今回調べてはじめて二人が陰間の関係だったと知りました。
小田原宿の五右衛門風呂のエピソードなんかは、子どもにもおもしろい場面ですよね。
多くの人が子どもの頃に膝栗毛読んでいるようですが、本当は子供向けの本ではないかもしれませんね。

YUMI #- | URL | 2014/01/31 13:48 * edit *
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