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退職教師の日本史授業

パワーポイントを用いて作った教材(主に日本史)を紹介します。その他、退職後の生活あれこれも。

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早熟な世之介さん 

 今日は元禄文化のお話です。井原西鶴を。

 室町時代御伽草子というのがありました。短編の絵入り物語です。江戸時代寛永期にはいり、仮名草子が生まれます。仮名を用いた庶民向けの読物です。啓蒙的な内容が多く、儒教的な教訓を含む物語・説話集・笑話等です。名所案内記や実用的なガイドブック(遊女評判記)などもあります。元禄期には浮世草子の誕生です。井原西鶴の「好色一代男」以降の一連の作品です。

 御伽草子の代表的な作品は公家物として小落窪・伏屋の物語、本地物として梵天国・愛宕地蔵物語、僧侶物として三人法師・おようの尼、武家物として酒呑童子・弁慶物語、庶民物として一寸法師・ものぐさ太郎、異国物として蛤草子などがあります。

 仮名草子は、江戸時代初期に刊行された仮名書きの散文形式による文学雑書の総称です。当時、木版印刷の技術が急激に発達しましたが、それにつれて流行したものです。文治政策を反映して、一般庶民の啓蒙・教訓を図った、儒教的色あいの強いものが多いです。しかし、なかには町人達の生活に合わせた、実用的・娯楽的なものもあります。啓蒙・教訓的なものとしては、「清水物語」「二人比丘尼」のように、作中人物の対話を通して儒・仏教の教義を解説したもの、「可笑記」「浮世物語」のように、日常生活の断片に教訓・批判をおりまぜたもの、「仮名列女伝」のように、古来の名女賢女の逸話を集めたものなどがあります。実用・娯楽物には「東海道名所記」「あづま物語」などがあります。井原西鶴による浮世草子の誕生の先駆としての意義は大きいです。

 井原西鶴は大坂の裕福な町人の出身で、15歳の頃から文芸に親しみ、家業は他人に任せ、諸国を渡り歩いたそうです。俳諧では、最初は貞門風で、その後西山宗因に師事。奔放で機知に富んだ句を詠み、自由奔放な作品を作り、「オランダ西鶴」と呼ばれたそうです。1682年に発表した「好色一代男」で、草子作家としての地位を獲得します。西鶴の浮世草子は、「町人物」「好色物」「武家物」に分けられます。西鶴の私的な生活に関してはよくわかっていませんが、若くして妻をなくし、盲目の娘にも先立たれるなど不遇な身の上だったようです。晩年の生活は困窮し、52歳で没しました。

 西鶴の代表的な浮世草子は『好色一代男』『諸艶大鑑』『好色一代女』『本朝二十不孝』『武道伝来記』『日本永代蔵』『世間胸算用』『西鶴置土産』『西鶴織留』などがあります。

 『好色一代男』は、主人公世之介の人生を、短篇のエピソードでつないでいます。それが総じて一本の長編を表しています。源氏物語54帖にならい、世之介の人生を7歳から60歳までの54年間をあらわしています。富裕な遊び人の町人を父に、島原の高名な遊女を母として生まれた世之介は早熟で、7歳で腰元に戯れかけ、11歳で伏見の遊里に出入りするのを皮切りに、様々な女性との恋愛遍歴を重ねていきます。しかし7歳とは、まあ本当に早熟な。



 昨年、一昨年の今日、いったい何をしていたのか、何を考えていたのか比較するのも面白いかとおもいまして、過去の記事をリンクすることにしてみました。

 2012年8月14日の記事


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元禄文化は
大阪の商人の
活気や勢いが見られますね。

今の大阪は
もはや「天下の台所」の
面影がなくなりつつあります(+o+)

よっちん #WeUJiN46 | URL | 2013/08/14 06:09 * edit *

本人に困窮した認識があったのかわかりませんが
自由奔放の生活は、晩年まで通用しないかも知れませんね
井原西鶴の才能はすばらしいものです

自由奔放に生きていると周囲に思われているので
もうすぐ困窮することでしょう♪
     52歳まで数か月、あります^^

FREUDE #6AWUBD.o | URL | 2013/08/14 08:14 * edit *

高校で国語関係の選択科目として、井原西鶴を選びました。
庶民の生活が感じられて、とてもおもしろかったです。

仮名草子、武家物の酒呑童子というと、源満仲の長男、頼光を中心として坂田金時らが退治した「丹波、大江山の鬼」の物語ですね。こうして接点が見つかるとうれしくなってしまいます♪―笑

takae h #A5.soH/6 | URL | 2013/08/14 12:21 * edit *

晩年

井原西鶴は、そういう人だったんですか。
恵まれた人生の前半。
折り返し地点からは、不幸が忍び寄っていたんですね。
お金はなくても、愛する人がいれば幸せです。
でも、家族に先立たれるのは悲しいかな…。
ところで、明日から海外です。
しばらくお邪魔できませんが、戻ってきたら読ませていただきますね。
一応、予約投稿しておくので、よかったらご覧になってください♪

砂希 #- | URL | 2013/08/14 18:55 * edit *

よっちんさんへ

よっちんさん、こんばんは。
本当に、元禄文化は町人の力ですね。
今の大阪にも、すごいバイタリティがあると思いますけど。

YUMI #- | URL | 2013/08/14 19:04 * edit *

FREUDEさんへ

FREUDEさん、こんにちは。
芭蕉のように、パトロンがたくさんいてではなかったのですかね。
でも、西鶴も俳人はんですけどね。
西鶴の作品はおもしろいですね。

FREUDEさんは52歳でも困窮することはないでしょう(#^^#)

YUMI #- | URL | 2013/08/14 19:06 * edit *

takae hさんへ

takae hさん、こんばんは。
西鶴の作品は面白いですよね。

そうそう酒呑童子、源満仲の長男、頼光、坂田金時ですよね。
ちょうどtakae hさんの記事とあいましたね(#^^#)
私も嬉しいです。

YUMI #- | URL | 2013/08/14 19:09 * edit *

砂希さんへ

砂希さん、こんばんは。
私もお金はなくても、愛する人がいてくれたほうがいいなー。

明日お出かけですね。
お気をつけて。
あちらは多分涼しいのでは?
ひと息つけますね。
留守中も見に行きますよ。
☆もね。
お帰りになっての記事も楽しみです。
いってらっしゃい(*^^)v

YUMI #- | URL | 2013/08/14 19:12 * edit *

YUMIさんこんばんは~~♪
井原西鶴といい、近松門左衛門といい上方で花開いた文化は現代にも残っていますね。
江戸の町民文化が発展するのはもう少し後ですね~

まり姫 #8m8hig/. | URL | 2013/08/14 19:36 * edit *

まり姫さんへ

まり姫さん、こんばんは。
井原西鶴といい、近松門左衛門といい、松尾芭といい、現代に与えた影響は大きいですね。
文学では、このあと山東京伝やら為永春水やら出てくると、また一段と面白くなりますかね。

YUMI #- | URL | 2013/08/14 20:27 * edit *

ああ、そういえば「ディックの本棚」に感想を書き忘れていたけれど、吉田修一さんの『横道世之介』の主人公は、父親が「理想の生き方を追い求めた男の名前から」命名したのでした。元ネタの『好色一代男』を読んでいないから、どんなふうに「理想の生き方を追い求めた」のかよくわからないままなのですが…。
感想を書くためにも調べなくてはいけません。

ディック #22hNL7Yc | URL | 2013/08/15 23:12 * edit *

ディックさんへ

ディックさん、おはようございます。
吉田修一さんの『横道世之介』は読んでいませんが、吉田修一さんの本はおもしろいですよね。
「理想の生き方」なのかな?
男のかたにとっては理想の生き方?

YUMI #- | URL | 2013/08/16 04:52 * edit *

YUMI さん、
じつは『横道世之介』しか読んでいないのでよくわからないのです。
紹介文には、善と悪だったかな…、二種類の吉田修一さんがいて、『横道世之介』はよいほうの人気作だとか…。それで読んでみる気になりました。

ディック #22hNL7Yc | URL | 2013/08/16 22:16 * edit *

ディックさんへ

ディックさん、おはようございます。
私は吉田修一さんは「悪人」です。
おもしろかったですよ。
「横道世之介」は青春小説ですか?
読んでみたいです。

YUMI #- | URL | 2013/08/17 07:47 * edit *
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