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退職教師の日本史授業

パワーポイントを用いて作った教材(主に日本史)を紹介します。その他、退職後の生活あれこれも。

勧進帳 

 先日亡くなられた市川團十郎さんの追悼番組をテレビでみました。演目は「勧進帳」と「暫」。どちらも團十郎さんの当たり役です。

歌舞伎3

 歌舞伎十八番の一つ。兄源頼朝との仲が悪くなった源義経は、武蔵坊弁慶らわずかな家来とともに、京都から平泉の藤原氏のもとへと向かいます。頼朝は平泉までの道すじに多くの関所を作らせ、義経をとらえようとします。『勧進帳』は、義経たちが加賀国安宅(あたか)の関所を通過する時の様子を歌舞伎にしたものです。義経一行は山伏に変装して関所を通過しようとします。ところが関所を守る富樫左衛門(とがしさえもん)は、義経たちが山伏に変装しているという情報を知っていたので、一行を怪しんで通しません。そこで弁慶は、何も書いていない巻物を勧進帳と見せかけて読み上げます。勧進帳とは、お寺に寄付を募るお願いが書いてある巻物のことです。いったんは本物の山伏一行だと信じて関を通した富樫ですが、中に義経に似た者がいると家来が訴えたので、呼び止めます。変装がばれないようにするために、弁慶は持っていたつえで義経を激しく叩きます。それを見た富樫は、その弁慶の痛切な思いに共感して関所を通しました。

 義経がどこに逃げるかわからないので、その探索を口実に全国に守護・地頭を置いたという話は、鎌倉時代の歴史授業のところでやりました。

 安宅の関は、石川県小松市の安宅に守護富樫氏が設けたと言われる関所です。現在は安宅住吉神社境内に「安宅の関跡」があって、銅像があるそうです。銅像の弁慶は七代目松本幸四郎が、富樫は二代目市川左團次がモデルとなっているとか。

 富樫役は團十郎さんの息子市川海老蔵さんでした。なにかとお騒がせな海老蔵さん。彼の歌舞伎ははじめてみましたが、なかなかよかったです。

 私は中村吉右衛門さんの弁慶での勧進帳を見たことがあります。それも花道の近くで。これは素晴らしかった。團十郎さんの弁慶も素晴らしかったです。

 セリフもじっくり聞くと面白い。特に勧進帳を読むくだりなど。

 もううひとつの演目は「暫(しばらく)」。皇位へつこうと目論む悪党の清原武衡が、自らに反対する加茂次郎義綱ら多人数の善良な男女を捕らえます。清原武衡が成田五郎ら家来に命じて、加茂次郎義綱らを打ち首にしようとするとき、鎌倉権五郎景政が「暫く~」の一声で、さっそうと現われて助けます。


 大好きな歌舞伎。名優團十郎さんのご冥福をお祈りします。


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